日本工業経済新聞社(山梨)
2014/10/09
【山梨】大月市中学校屋体 必要対策工は次年度以降か
大月市学校教育課は、市内中学校(3校)の屋内運動場天上落下防止対策調査をこのほど、馬場設計(甲府市)へ委託した。来年3月中の調査結果で、工事などの対応が必要と判断されれば、市では来年度以降の予算案に事業費を計上する考え。今後、小学校の屋内運動場についても、同様の調査を進めていく。
市内にある中学校は、大月東中学校(S造平屋建て延べ床面積1384u)、猿橋中学校(S造平屋建て延べ1138u)、富浜中学校(S造平屋建て延べ699)の3校。いずれも耐震基準を満たしているが、天井の落下防止対策の調査は未実施のままとなっていた。
今回の調査では、照明器具やバスケットゴール、屋根定着部や接合部についても実施するほか、ことし2月の雪害で損傷した雨漏り部分の改修設計も合せて行う。
天上落下防止対策は、東日本大震災で非構造部材の被害が生じ、天上の全面落下が発生した。そのことから国土交通省では、建築基準法施行令などを改正し、吊り天井に関する技術基準を制定(14年4月施工)している。