日本工業経済新聞社(山梨)
2014/10/08
【山梨】甲府市ごみ処理施設跡地利用検討委 防災公園へ整備を
甲府市ごみ処理施設跡地利用検討委員会(齋藤伸右委員長)は、宮島雅展甲府市長へ提言書を提出した。提言では、ごみ処理施設跡地を災害時に仮設住宅の建設が可能な防災機能を有する公園として整備するほか、山城地区周辺地域の小中学校の設置を要望した。
ごみ処理施設の使用期限は2016年度末までとなっているため、市では17年度から3カ年をめどに、施設(焼却および破砕工場)を解体する予定。
市では提言を踏まえ、跡地が市民に利用しやすい施設となる活用計画を策定していく。
解体されるごみ処理場のうち、焼却工場はRC造一部S造地上4階地下1階建てで、延べ床面積1万1834u。破砕工場はS造一部RC造地上3階地下1階建てで、延べ床面積4011・87uの規模。2工場の敷地面積は8609・04u。管理棟は解体しない。
主な提言内容は次のとおり。
◆甲府市ごみ処理施設廃止後の跡地については、切迫性が指摘されている東海地震をはじめとした大規模災害の発生が懸念されていることから、災害時に仮設住宅の建設などが可能な防災機能を有する公園として整備し、平常時に地域へ解放されたい。
@現在の焼却工場および破砕工場を解体し、スポーツが可能な多目的広場として整備するとともに、防災倉庫、公衆トイレ、防災用かまどベンチおよびマンホールトイレを設置すること。
A多目的広場は災害時に150戸程度の仮設住宅が建設可能な広さとすること。
B多目的広場には近隣への光害に配慮した防犯上の街灯を設置すること。
C防災倉庫には災害時にりようできる飲料水を備蓄すること。
D北側の広場に屋根を設置し、災害時に支援物資の仕分け場所として使用するとともに、平常時に全天候型広場としてイベントに活用できるよう整備すること。
E既設の井戸は水質検査を行い、災害時に生活用水(飲用しない)として利用できるよう整備すること。