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建通新聞社四国
2014/10/07

【高知】樫山トンネルの概略設計に着手

 高知県中央東土木事務所本山事務所は、高知本山線の樫山トンネル(仮称)建設に向け、概略設計をサン土木コンサルタント(高知市)に委託した。期間は2015年3月10日まで。
 県では、2015年度から公共予算の工区を新たに設定し、本格的に事業着手する計画で、15年度は概略設計により選定されたルートや坑口の地質調査などを外注する予定。その後、詳細設計など着工に向けた準備を進める方針だ。
 新たに設定する工区は、高知市土佐山から土佐町までで、現道の延長は約6・5`。トンネルを建設することで所要時間と距離の短縮を図る。トンネルの延長は概略設計の結果により変更の可能性があるが、約2・9`を想定している。2車線道路で、幅員や道路規格については概略設計の中で検討を進める。
 現道は、急こう配、急カーブ、狭あいな幅員、落石、濃霧からの通行支障のほか、冬季の凍結や積雪などによる通行止めが発生するなどの問題がある。トンネルが完成すればこれらが解消され、通勤や通学など年間を通じた安全な通行が可能となり、地域間の交流が盛んになり活性化が図られる。また、南海トラフ地震発生時には、緊急輸送ルートとしての役割も果たす。