日本工業経済新聞社(群馬)
2014/10/01
【群馬県】来年度着工を計画 井野停車場線の拡幅
県高崎土木事務所は、来年度からいよいよJR井野駅(高崎市井野町)前を東西に走る一般県道井野停車場線の拡幅・改良に着手する。駅付近から東へ主要地方道前橋高崎線までの間を拡幅するとともに、新たに歩道を整備する。早ければ来年度早々にも着工し、2016年度の完成を予定する。
かねてから地元要望が強かった道路改良にいよいよ着手する。現場は、JR井野駅の南側を東西に走る生活道路。駅前から東へ主要地方道前橋高崎線までの間を拡幅改良し、道路北側に歩道を整備する計画。整備延長は440m。道路幅は11・2m、歩道幅は3・2mを確保する。総事業費は6億円。踏切部はJRが施工。当初計画では2018年度の完成を予定していたが、順調にいけば2年ほどで工事を終え、16年度に完成させる。
同事務所は、駅周辺から整備を始める方針。用地交渉が進み、「このままスムーズに買収が進めば、来年度早々にも、いくつかの工事発注ができるだろう」との見通しを示している。工事の規模などは、今後検討する。道路設計は三守測量(高崎市)が担当。まずは駅から百数十mの区間を優先的に整備していく。
同事務所によると、この区間は自動車以外に自転車が1日約500台、歩行者が240人ほど通る。付近にはJR上越線を渡れる道路が、ほかにないため、ひとたび踏切が下がれば、昼間であっても渋滞の列が並ぶことが少なくない。加えて、駅付近は全体的に道幅が狭く、運転が慎重になるため車の流れが滞りやすい。改良する区間も道路幅は5・75mほど。車線も歩道もないため、道路端にはドライバーへの注意を喚起する黄色の線が引かれている。通過する自動車に、高校生などの駅を利用する自転車と歩行者が加わり、特に朝夕の混雑は深刻な状況。交通事故も多発しているという。駅から東へ400mほど進めば、スーパーマーケットのヤオコー高崎井野店などが立ち並ぶ県道に出る。それを境に東側は、道路両側に歩道がある広い道路が整備されている。