建通新聞社(神奈川)
2014/10/01
【神奈川】相模総合補給廠、一部土地返還を相模原市に報告、「さがみはら新都心」構想が一歩前進
JR横浜線・相模原駅北口に広がる米軍相模総合補給廠が一部返還され、相模原市の「さがみはら新都心」構想が一歩前進した。防衛省南関東防衛局の丸井博局長が30日、同市を訪れ、返還について加山俊夫市長に説明を行った。
市は、新たな市街地整備へ早期に着手したいとしており、リニア中央新幹線が開通する予定である、2027年のまちびらきを計画している。加山市長は今後の整備方針について、「周辺住民の利便性などを考慮すると、南北・東西の両道路新設を先行する必要がある」とコメントした。
返還されたのは相模原駅北口に接する約15fと、補給廠を南北に貫く道路・鉄道用地約2f。
計画を見ると、南北道路は延長約1440b、幅員26bの4車線道路で、地下に小田急多摩線を通して唐木田駅から延伸させる。
南北道路と既存の宮下横山台線を結ぶ東西道路は、延長約910bで幅員約28b。
また、駅前の返還地には、中枢業務拠点として国際コンベンション施設やオフィスビル、行政施設、駅前広場などの導入を検討しているほか、北側に接する米軍共同使用地約35fとの一体的に活用することで、広域防災拠点の形成を図る。