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建通新聞社
2014/10/01

【大阪】第二方面機動警ら隊庁舎整備10・7億概算

大阪府警察本部は、第二方面機動警ら隊庁舎整備の事業費に10億7000万円を概算していることが分かった。内訳は工事費10億円、基本計画・基本設計費2000万円、実施設計費5000万円。うち基本計画策定業務と既存施設の解体設計は委託済み。今後は、2015〜16年度に基本・実施設計を別途委託し作成するほか、撤去工事を発注し、16〜18年度の本体工事に備える。18年度末までの完成を目指す。
 計画では、淀川警察署構内にある別館庁舎と車庫を解体撤去した跡地約4500平方bに、新庁舎を建設する。新庁舎の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ約2500平方b。機動警ら隊用の執務室、更衣室、倉庫、取調室、便所、浴室、会議室、機械室、食堂、道場、車庫などを配置する。施設面積は約1900平方bで、残る約600平方bには警察署員用の施設を導入する。
 淀川警察署は、1969年に建設された本館庁舎(鉄筋コンクリート造5階建て延べ3614平方b)と62年建設の別館庁舎(同造2階建て延べ398平方b)で構成。場所は大阪市淀川区十三本町3ノ7ノ27。本館庁舎に警察署員と機動警ら隊員が詰めており、建設当時と比べて100人近く増員されていることから、庁舎の狭あい化解消が急務となっていた。
 基本計画策定業務は上坂設計(大阪市北区)、既存施設の解体設計は一級建築士事務所TOSAKA(八尾市)が担当。
 工事費の内訳は、新築が9億7000万円、解体撤去が3000万円。
 同事業は府の建設事業評価審議会の事前評価対象案件となっており、10月10日まで府民からの意見を徴集し、事業実施の可否を判断する。
 別館庁舎の強度不足については、構造躯体がもろく、接合筋の打ち込みが不可能なため、耐震改修ではなく建て替えが効率的とされた。建て替えに当たっては、省エネルギー型機器や断熱性の高い部材の使用、居室採光の確保などによる環境保全対策を求めるという。