建通新聞社(神奈川)
2014/09/29
【神奈川】「横浜駅周辺再開発、ガス発電プラント可能性調査 エネルギー自律分散型のまちづくり」
横浜市都市整備局は、横浜駅周辺で自立分散型エネルギーネットワークの構築に向けた検討を開始した。横浜駅周辺の民間事業者が再開発を行う際、再開発ビル内に発電プラントを設置して電気と熱を自給するとともに、周辺のビルにも供給する仕組みの構築が可能か検討し、事業スキームをまとめる。その成果を踏まえ、ビルの付加価値の向上策として再開発事業者らにエネルギーネットワークの整備を提案する。横浜駅周辺が災害に強いまちとして”人や企業から選ばれるまち”となるよう誘導する。
「エキサイトよこはま22(環境分野)の実現化に向けた検討業務」をパシフィックコンサルタンツ(横浜市西区)に370万円で委託した。納期は2015年3月。
発電プラントの設置を構想するのは、横浜駅西口の「幸栄地区」や「五番街地区」、東口の「ステーションオアシス地区」などの再開発ビル。
設置するプラントは、東京・港区の六本木ヒルズで導入しているガスタービン式のコージェネレーションシステムなどを想定。今回の検討業務の中で、プラントを設置する場合の規模や出力、エネルギー効率など基礎的なデータをまとめる。
ネットワークの構築では、相鉄グループの横浜熱供給株式会社が横浜駅西口で展開している地域冷暖房システム=図=の更新時期に合わせ、エリアをつなげてネットワークを拡大することも検討する。将来的に、周辺でビルを建て替える事業者も参加できるコージェネレーションの仕組みづくりを考える。