日本工業経済新聞社(群馬)
2014/09/24
【群馬】県渋川土木が下期の上信自動車道の発注計画を公表
県渋川土木事務所は、上信自動車道整備事業の下期発注計画を明らかにした。管内で進められている金井バイパス工区、川島バイパス工区、祖母島〜箱島バイパス工区の計3工区で5本の工事を計画しており、いずれも年内の発注を予定している。工事は、金井バイパス工区で流末排水路工L380mと市道の付け替え工事L100mを、川島バイパス工区では市道の付け替え工事L100m、祖母島〜箱島バイパス工区では本線への函渠工1基と市道の付け替え工事L120mを計画している。このうち、金井バイパス工区と祖母島〜箱島バイパス工区は指名競争入札を予定しているが、川島バイパス工区はこれから発注方法を検討する。
金井バイパス工区では、流末排水路工と市道金井阿久津線の付け替え工事を計画。いずれも10月中に指名競争入札で発注する。
市道の付け替え工事は、上信自動車道の整備により現況路線の南側へ途中同線をアンダーパスしながらL370m、W9mで整備する。本年度の工事は、このうちL100m区間で工事に着手する。また、同工区では、バイパスのルート上に金井東裏遺跡がL約150mにわたり発掘されたことを受け、その区間を従来の盛り土工による整備から陸橋で渡す方法に転換。(仮称)金井陸橋として詳細設計を建設技術研究所(東京都中央区)が1月20日までを履行期限に作成しているところ。
橋梁の規模はL129・5mで、上部工形式はPC3径間連続箱桁橋。下部工がラーメン式橋台2基と壁式橋脚2基、さらに下部工の基礎は場所打ち杭を4基整備する。
川島バイパス工区では、市道織原川島線を南側へL520m、W7mで上信自動車道をアンダーさせながら付け替えを計画。このうち、本年度はL100mで工事を推進する。工事は10月の発注を予定している。
祖母島〜箱島バイパス工区では、本線に敷設する函渠築造と本線に並行して走る市道の付け替え工事。本線への函渠は、B5・6m×H5・4m規模を整備する。市道の付け替えはL120m区間で付け替えを行い、こちらでもB5・7m×H6・3mの函渠を設置する。いずれも指名競争入札を予定しており、発注時期は本線への函渠築造が10月、市道の付け替え工事が年内中となる見通し。
上信自動車道は、渋川市内の関越自動車道渋川伊香保インターチェンジから長野県東御市の上信越自動車道東部湯の丸インターチェンジまでをつなぐ、L約80qの地域高規格道路。
渋川土木事務所管内では、金井バイパス工区(L約1q)、川島バイパス工区(L約2q)、祖母島〜箱島バイパス工区(L約4qのうちL約2q)を所管している。