日本工業経済新聞社(山梨)
2014/09/19
【山梨】県、リニア早期開業へ万全の態勢で
リニア中央新幹線の開業に向けた県の取り組みについて、横内正明知事は県議会への県政課題の説明で「JR東海は先月26日に、工事実施計画の認可申請を国に行ったところであり、国土交通大臣から計画が認可されれば、いよいよ事業着手となる。県としては、リニア中央新幹線の一日も早い実現に向け、用地取得などに万全の体制で臨み、事業主体であるJR東海に協力してまいりたい」と述べた。
JR東海は、リニア中央新幹線の品川・名古屋間の工事実施計画(その1)の認可を国土交通大臣に申請した。内容は隧道や橋梁、停車場(駅)など土木構造物が中心で、工事費は4兆158億円。認可を得て、事業説明会や工事説明会などを開催し、工事計画や安全対策などを説明するとともに着工し、2027年(平成39年)の工事完了を目指す。
また知事は、本年4月に開館した県立リニア見学センターの新館「どきどきリニア館」(都留市)について、8月28日に入館者が10万人を突破し、県内外から好評を得ていることを紹介。本年11月には、見学センターを会場に「やまなしリニアフェス」を開催し、科学の楽しさを体験できるサイエンスショーや、リニア沿線の都府県のゆるキャラによる各地のPR、特産品の販売などを行うことにも触れ、「リニア中央新幹線の早期開業に向けた機運の醸成を図ってまいりたい」と抱負を述べた。