日本工業経済新聞社(群馬)
2014/09/18
【群馬】前橋市の荻窪公園で南ゾーン着手へ
前橋市は、荻窪公園ふれあいゾーン東地区が本年度で整備完了となることを踏まえ、来年度から新しいゾーン整備に向けた設計に着手する。16日に開かれた建設水道常任委員会で市幹部が明らかにした。来年度は、県道南ゾーン(6・6ha)の設計を進め、翌2016年度から工事に着手し、20年度の完成を目指す。本年度は、どんな土地利用が有効かどうかの検討を進めているほか、地元の利用意向調査などにも取り組み、整備に向けた基本方針をまとめているところ。
荻窪公園は、荻窪町を通る主要地方道渋川大胡線の沿線に位置し、路線の南北30・1ha内にある荻窪清掃工場を中心に、5つのゾーンに分けて整備を進めている総合公園。
県道南ゾーンの計画当初の構想は、利用者の意見や地域ニーズなどを踏まえ、多目的な活動ができる広場整備を最大の目的としており、利用者や地域ニーズを把握し、地域活動に直結した施設整備を目指す。県道南ゾーンは、主要地方道渋川大胡線南側の6・6haの公園用地。本年度は利用計画をまとめている段階で、具体的な計画はまだ定まっていない。
荻窪公園は、自然との触れ合い、健康づくりやコミュニティーづくりをテーマとした計画面積30・1haの総合公園。02年度から主要地方道渋川大胡線の北側に位置する「にぎわいゾーン」と「ふれあいゾーン西地区」を整備し、10年度からは「ふれあいゾーン東地区」に着手した。東地区が本年度で整備完了を迎えるため、残る「県道南ゾーン」と「健康の森ゾーン」の2ゾーンのうち、県道南ゾーンを先行することとなった。
当初の整備順序では、主要地方道渋川大胡線の北側、にぎわいゾーンと隣り合う健康の森ゾーンを整備する計画だった。ただ、荻窪清掃工場の最終処分場の埋め立て処分完了後、低濃度ではあるもののメタンガスが発生し、ガス発生の収束に時間がかかる状況にあることから、南ゾーンの整備を先行することになった。