日本工業経済新聞社(群馬)
2014/09/16
【群馬】県桐生土木が来年度に都計道幸橋線を着工
県桐生土木事務所は、桐生市中心市街地の都市計画道路3・5・22号幸橋線(一般県道小俣桐生線)L460mに拡幅へ向け、本年度は地元説明を開き、用地買収に着手する。現在は詳細設計を委託したところで、さらに電線地中化に向けた設計を年度内に委託する。来年度は、用地買収の促進とともに、工事もスタートさせ、2017年度の完成を目指す。
都市計画道路3・5・22号幸橋線は、桐生市中心部を東へ抜ける一般県道小俣桐生線の一部で、主要地方道桐生田沼線と交わる本町3丁目交差点を起点とし、西方向L460m区間の車道拡幅と歩道整備を行う。
計画は、現道W7〜8mの道路をW12m(車道W7m、歩道W2・5m×2)へと広げる。拡幅は重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)支援の一環で、同事務所は幸橋線を拡幅し、交通の流れを桐生田沼線から市道中通り線へと誘導したい考え。これにより、重伝建を走る桐生田沼線の交通量を抑え、歩行者の安全確保を図る。
同事務所は、工事区間L460mを起点から中通り線と交わる仲町1丁目交差点までのL360mと仲町1丁目交差点以東L100mの2区間で考えており、それぞれの交差点には右折レーンを設置する。
道路部の詳細設計は、冨永調査事務所(高崎市)が今月から作成を開始したところ。
ある程度進んだ段階で地元説明会を開催し、了解を得たのち、用地買収に着手する。また、電線共同溝の詳細設計についても本年度内に委託する。
補償対象も多いため、来年度も用地買収を継続しつつ、用地がまとまった箇所から工事に入る。工事は、来年度から3カ年で実施する。
このほか、市街地を南北に抜ける桐生田沼線でも電線を地中化させ、歩道を新設する。この路線は、重伝建である本町1丁目から2丁目までのL540m。歩道予定地に水路の遺構が発見されたことから、電線や管路などは車道下に埋設する予定。車道もあえて狭めることで速度を規制する。本年度は、エイト日本技術開発(東京都中野区)が詳細設計を進めている。