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建通新聞社四国
2014/09/16

【高知】かめお設計で基本計画、市営住宅改築

 高知市は、東石立町と筆山町の市営住宅を統合し、「東石立ライフタウン(仮称)」として東石立町で建て替えるため、基本計画策定業務をかめお設計(高知市)に委託した。納期は2015年2月27日まで。既存施設の解体計画や新住宅の施設整備計画などをまとめ、15年度に基本・実施設計を外注する。工事は17年度に着手予定。
 同業務では、まず基本理念・方針を定め、土地利用、仮設、既存施設除却、建築の基本計画を定める。工程計画や事業費概算、維持管理費の想定も作成する。また直営、PFIといった事業手法について、費用や工期などの比較検討を行う。
 現段階の予定では、17〜20年度の4カ年で、総工事費約40億円をかけ解体を含めた建設工事を進める。新住宅は鉄筋コンクリート造で、階数は未定だが延べ1万4000平方bを想定。棟数は1〜2棟。3DK、2DK、2Kなどの住戸タイプ別に、住戸ごとの間取りや戸数を検討する。
 そのほか、集会所・管理事務所・広場・緑地・通路などの共同施設、ごみ置き場・二輪車置き場、駐車場・植栽・舗装・側溝などの屋外付帯施設のほか、太陽光発電設備の導入についての検討や、非常時用給水施設など災害時のバックアップ設備も設置する計画。
 現在想定している工程については、まず既存配管の移設を行った後、敷地西側にある2階建ての数棟を解体し、水路の付け替えとポンプを移設する。その後、市道を含む残りの施設を解体・除却し、新住宅の新築に着手する。筆山町市営住宅は、新住宅が完成後に現入居者の移転を完了させた後、解体する。跡地には、現在の南消防署を移転させ、新たに中央消防署として建設する計画を進めている
 解体する既存は、東石立町が1963〜66年に建設された鉄筋コンクリート造3階建て、同4階建て、コンクリートブロック造2階建てを合わせた18棟、180戸分。筆山町が55〜59年に建設された鉄筋コンクリート造3階建てとコンクリートブロック造2階建てを合わせた6棟、66戸分。
 建設地は、東石立町81ほか。