日本工業経済新聞社(群馬)
2014/09/12
【群馬】邑楽町が9月補正で教育施設に設計費を配分
邑楽町(金子正一町長)は、9月定例議会で可決された一般会計補正予算を明らかにした。それによると、耐震補強を計画していた邑楽中学校の特別教室棟は現在地での建て替えが決まり、工事に先立つ基本・実施設計委託費に559万5000円を計上したほか、長柄小学校職員更衣室棟の耐震補強設計委託費323万円、中野小学校屋内運動場の天井撤去改修設計費215万円も確保した。さらに、中野小ではプールの改築に向け、関連施設の耐震診断委託費55万1000円を盛り込んだ。
中野地内にある邑楽中の主な校舎は、すでに耐震補強・大規模改修を済ませており、特別教室棟もブレース補強と内外装の改修を計画していたが、あらためて庁内で協議を重ねた結果、改築が決定。現在の施設はS造平屋建て・延べ床面積270uで、3教室を有している。新しい施設も同規模程度を見込んでおり、現有施設の解体後、その跡地へ建てる。町はこれから基本・実施設計の入札を行い、本年度中に作成し、事業費や工期などが明らかになった上で工事の実施時期を検討する。
長柄小の職員更衣室棟はS造2階建ての建物で、更衣室や物置、トイレなどが入っている。同施設は数回に分け増築しているが、一番古い部分は1976年に建てられた。担当課は、来年度にブレース補強などの工事を実施する方向で、年内に設計を入札し工事の準備を進める。
中野小屋内運動場の天井撤去改修は、1階アリーナ部分のつり天井を撤去する。来年度の撤去工事を目指し、ほかの施設と同様に設計の入札を執行する。同運動場は、2001年に建てられたS造2階建て・延べ床面積1355u。1階にバスケットコート2面、2階に卓球室とギャラリーがある。
同じく、中野小ではプールの改築方針が固まり、小学校敷地に隣接する町有地へ建設を計画。さらに、建設予定地の横にある旧庁舎(現倉庫)の活用も検討するため、耐震診断委託費を措置した。プールは来年度に設計の作成を予定しており、25m・5レーン程度の規模を見込んでいる。
また、土木関連では町道整備工事費2340万円を確保。主に赤堀地内を走る町道17−21号線のL509mを対象とするオーバーレイ、町道幹線2号線での老朽化に伴うL300mの側溝布設替えへ充てられる。
小規模農村整備事業でも町道工事費1900万円、調査委託費110万円、物件補償費400万円を措置。
内訳は◇谷中地区の農作業道舗装工L440m・W4・5m◇埴掘地区の集落排水側溝工L180m◇曼陀羅地区の既存農地法面への歩道設置工L93m◇寺中地区の集落道路整備(L340m・W5m)にかかわる測地用地補償―となっている。
さらに、児童の安全性向上を図るため、防犯カメラ設置工事費を児童館全4館へ800万円、保育園2園へ400万円、中野幼稚園へ200万円を配分。各施設で、メラ3台と録画モニター1基の設置工事を予定し、現在は、入札の実施時期を調整しているところ。保育園は南保育園と中央保育園を対象としている。
これら以外の建設関連項目は都市計画策定等委託費324万円、公民館変電設備改修工事費702万4000円、町民体育館変電設備改修工事費680万3000円、道路小規模工事費560万円、鶉農村広場野球場天蓋ネット設置工事費496万8000円、防犯灯交換工事費414万7000円などを計上。
一般会計は今回の補正により、5億8531万7000円を追加し、総額を89億787万4000円とした。