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建通新聞社四国
2014/09/12

【愛媛】県9月補正で防災・減災に45億円

 愛媛県は、104億0931万円の一般会計9月補正予算案をまとめた。当初からの累計は6235億1562万円となった。補正では、豪雨・台風災害などを踏まえ、県民の安全・安心を確保するため、緊急に行うべき避難道路や河川、砂防施設などの防災・減災対策、県立学校の耐震化などに45億0763万円を盛り込んだ。これにより、県民の安全・安心確保対策の当初予算と合わせた予算額は、2013年9月補正後より13億円増大し、165億円となった。会期は9月12日から10月9日。
 県民の安全・安心確保対策の主な内訳は、原発から半径30`圏域内の県管理道路の改築などを行う地震防災関連道路緊急整備事業費(90カ所)に12億4000万円。同じく圏域内の橋梁補修や路面補強などを行う道路防災・減災対策事業費(89カ所)に10億4000万円。
 地震などによる大規模災害に備え、浸水被害の発生が予想される災害危険箇所の護岸改修や樋門改良などを行う河川地震防災強化対策事業費(70カ所)に3億6000万円。河川の治水機能を向上させるため、土砂の堆積が著しい箇所の河川掘削などを行う河川防災緊急対策事業費(64カ所)に2億5000万円。
 津波による浸水被害を防止するため護岸補強などを行う海岸施設防災・減災対策事業費(29カ所)に4億8800万円。避難や緊急物資の輸送などに際し、機能を強化させることが必要な港湾施設改良などの港湾施設防災・減災対策事業費(12カ所)に2億6300万円。
 市町が行うがけ崩れ防災対策の補助(34カ所)に2億0250万円。8月豪雨災害などを踏まえ、対策が必要な特殊土壌地域における砂防施設の機能改善を行う砂防施設防災・減災対策事業費(59カ所)に5億0850万円。
 施設の耐震化推進では、県立学校3校3棟の体育館や武道館の改築や解体の設計委託費とみなら特別支援学校寄宿舎浴室の改修に6351万円を計上している。
 他、津波遡上による河川構造物への影響を把握するため、津波遡上調査と対策検討(県内一円142河川)に3650万円。市町管理道路施設の老朽化対策を支援するための点検受託事業に4536万円を計上し、久万高原町と内子町、松野町、鬼北町で橋梁点検を実施する。