建通新聞社(神奈川)
2014/09/11
【神奈川】神奈川県住宅供給公社 一般修繕で初の企業開発提案 神奈川保健・つくしJVと櫻井を決定
神奈川県住宅供給公社は、団地改修で初の企業開発提案(設計・施工提案型)による条件付一般公募入札を実施。採用企業者として、「汐見台第1・3共同住宅 電気幹線及び屋外排水管改修工事」を神奈川保健・つくし共同企業体(JV)、「上郷台共同住宅外壁塗装その他工事」を櫻井に決定した。9月中旬に契約を結ぶ予定。
外壁塗装や排水管改修など一般的な団地改修工事の発注に際し、工期短縮・コスト縮減の工夫などを募り、提案企業者の中から設計・施工一括で受託者を決定する。今回が第1弾工事。
「汐見台第1・3共同住宅 電気幹線及び屋外排水管改修工事」には2企業が提案図書を提出 。神奈川保健・つくしJVの提案は、入居者のいる中での施工への配慮、工事保証期間の延長などの提案が評価され、最高点を得た。提案金額は9250万円。
工事場所は横浜市磯子区汐見台3ノ3他。対象建物は5棟合計194戸。工事内容は、電気幹線改修、屋外排水管改修、その他付帯工事。工期は2015年3月。
「上郷台共同住宅外壁塗装その他工事」には3企業から提案図書を提出。櫻井の提案は、使用材料の一部仕様のグレードアップ、計画的アフター点検実施、工事保証期間の延長、工期短縮などの提案が評価され、最高点を得た。 提案金額は1億1000万円。
場所は横浜市栄区東上郷町30ノ2他。対象建物は、4棟合計120戸。工事内容は、外壁補修工事、防水改修、シーリング工事他。工期は15年2月。
公社は、複数の棟での多工種を一括し、設計・施工を一貫して担当することで、民間の技術力がより発揮できると考え企業開発提案方式を採用した。
これまで、住宅棟の耐震改修で、設計・施工一括の企業開発提案競技を実施した実績はあるが、通常の設備改修で同方式を採用するのは初めて。今後もメリットが見込まれる場合は、同方式を適用する考えだ。