建通新聞社
2014/09/10
【大阪】生活道路LED化残4・5万灯 今後6年で完了
大阪市が取り組んでいる生活道路の道路照明灯約7万灯のLED化について、8月末現在までに2万5000灯が完了し、残る4万5000灯の取り換えを2020年度までに終える方針だ。事業費は年間8億円程度を投入していく。また、これとは別に幹線道路約4万灯のLED化にも取り組んでいるが、技術的な課題が残されており、引き続き、メーカー各社と調整を進める。
同市では、所管する道路照明灯のうち、市が生活道路と規定する幅員8b未満の市道(70h以下の高圧ナトリウムランプで照らせる道路)を対象に、11年度からLED化に着手。電球の球切れに併せてLED灯に交換している。
担当者は、「生活道路の道路照明灯は直営で管理しており、LED化することで消費電力が少なくなるため維持管理面でのコストダウンにつながっている」と話す。
幹線道路については、府と連携した取り組みとして、12年度から試行的に実施。12〜13年度に新御堂筋と十三バイパスの全区間などで約800灯をリース方式によりLED化した。
ただ、市内の幹線道路の大半で、市独自のデザインポールを採用しており、これに合ったLED灯具の開発がLED化促進への大きな課題となっている。
デザインポールは、市が景観面への配慮から電柱や照明灯などが乱立することを避け、それらを一つにまとめ開発したもの。大阪市型として各メーカーで製品仕様を整えている。
市の担当者によると、「幹線道路のLED化へは、台帳整理も完了しており、技術的な課題さえ解決すればすぐにでも事業化できるところまで来ている。府のリース方式を参考にする」という。