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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/09/09

【群馬】県中之条土木の上信自動車道建設事業の下期発注計画

 県中之条土木事務所は、上信自動車道建設における下期の発注計画を明らかにした。管内で進めている4工区のうち、吾妻西バイパス工区ではL40mの函渠新設工事を10月中に指名競争入札で発注。祖母島〜箱島バイパス工区では現在5橋で詳細設計を進めており、順調にいけば年度内にいくつかの橋梁で下部工に着手したい考え。このほか、吾妻東バイパス工区と本年度事業化された吾妻東バイパス2期工区では着工に向けて地元説明を行う。

 吾妻西バイパス工区で新設する函渠の規模はL40mで、W4m×H4・8mの断面。10月に指名競争入札で発注を予定している。
 また、同バイパス工区では本年度から鳶ヶ沢に架ける鳶ヶ沢橋(L63・2m、W10・5mのPC単純箱桁橋)の建設に着手しており、現在はA1橋台の建設を進めているところ。
 祖母島〜箱島バイパス工区では全体で6橋の架設を計画。このうち沼尾川を渡す(仮称)沼尾川橋A1橋台で工事が進んでおり、残る5橋は現在詳細設計を作成している。
 設計を進めている橋梁は◇岡崎ICのランプとなるL約90mの岡崎IC橋梁◇金沢川を渡河するL約170mの金沢川橋梁◇東吾妻町道を跨ぐL約70mの箱島跨道橋梁◇鳴沢川に架けるL約60mの鳴沢川橋梁(L約60m)◇主要地方道渋川東吾妻線を跨ぐL約190mの箱島IC橋梁−の5橋。橋梁名は現段階ではすべて仮称となっている。
 幅員はいずれもW10・5mで、橋梁形式については設計の中で確定させる。工事は、設計が順調に進めば数橋梁で下部工を年度内に発注したい考えだ。
 設計は岡崎IC橋梁がセントラルコンサルタント(東京都中央区)、金沢川橋梁と箱島IC橋梁が長大(東京都中央区)、箱島跨道橋梁が国際航業(東京都千代田区)、鳴沢川橋梁が中央コンサルタンツ(愛知県名古屋市)がそれぞれ担当している。
 吾妻東バイパスと吾妻東バイパス2期工区では本年度、地元説明を行い着工に向けた準備を進める。
 上信自動車道は、渋川市中村地内の国道17号を起点として長野県東御市までのL約80qで整備が計画されており、このうち群馬県内ではL約65qが事業区間。県中之条土木事務所管内では東側から祖母島〜箱島バイパス工区(L約4000m)、吾妻東バイパス2期工区(L約6700m)、吾妻東バイパス工区(L約6400m)、吾妻西バイパス工区(L約7000m)の4つに工区分けされている。