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福島建設工業新聞社
2014/09/09

【福島】担い手確保/取り組み状況を聞き取り/県が下請状況実地調査で

 県は、今年度の下請状況実地調査で、担い手の育成・確保等への取り組みを新しく調査項目に加える。建設業法等の改正で、建設工事の担い手の育成・確保が建設業者の責務として位置付けられたことで、対面で直接聞き取りを行うことができる同調査の機会を捉えて、実際の取り組み状況や発注者に対して求めることなどを聞く。
 調査は今月から12月にかけて実施を予定。25年度中の竣工工事で@低入札価格調査基準価格を下回って落札した工事A低入札価格調査基準価格を下回った落札の多い会社の受注工事│を対象に行う。工種や契約金額、地域バランス等を考慮して、元請と下請会社計20社程度を選定する。
 下請状況実地調査は今年度で4度目。これまでの調査では対象から除外していた過去の調査会社も対象にすることができるようにし、調査時の指導に対する是正結果を検証する。
 前回までに引き続き@変更契約を含めた下請契約の締結状況A下請代金の支払い状況B賃金支払い状況(労務単価改正に伴う対応等の聞き取り)C保険加入状況│を重点的に確認する。対象会社を直接訪問、関係書類の照合や聞き取りなどの手法で調査する。
 建設業法違反の事案に対しては建設産業室と連携した指導を実施。指導に対し適切な対応をとらない場合は、入札参加資格制限や工事成績減点などのペナルティも科す。