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建通新聞社四国
2014/09/09

【徳島】立江トンネルなど2件をWTOで

 国土交通省徳島河川国道事務所は、2014年度から四国横断自動車道阿南〜小松島間の「立江トンネル」と「恩山寺第1トンネル」の整備に着手する。各施工者を一般競争入札で決めるため、順調なら9月中にも公告(WTO案件、本官発注)する見通しだ。総合評価方式で施工体制確認型を試行予定のほか、同時期の入札となれば、技術資料の提出を1つのみとし入札参加申請者・発注者双方の業務負担軽減を図る一括審査方式の採用も考えられる。
 立江トンネルは、小松島市立江町から同市櫛渕町に計画するトンネルで、全体計画延長は約1050b。このうち徳島市よりの延長518bが12年度までに整備済み。今回、残部約530b(このうち100bを掘削済み、二次覆工は未実施)を今後、発注する。トンネルの内空断面積は75・4平方b。工法はNATM。工事は掘削・支保工延長約430b、覆工・防水工延長約530bとなる見込み。
 主要資機材としてコンクリート約5000立方bなどを見込む。工事発注規模は6〜15億円。徳島市側から阿南市方面へ掘削・整備していく。順調なら15年度中の完成を目指して整備する計画。
 一方、恩山寺第1トンネルは、小松島市田野町に計画するトンネルで、施工延長は取り合い部分も含め約400b(トンネル部分は388b)。トンネルの内空断面積は74・1平方b。工法はNATM。
 主要資機材としてコンクリート約5000立方bなどを見込む。工事発注規模は立江トンネルと同程度の6〜15億円。阿南市側から徳島市方面へ掘削・整備していく。順調なら立江トンネルと同様、15年度中の完成を目指している。
 四国横断自動車道(新直轄区間)は、阿南市下大野町渡り上り〜徳島市北沖洲の延長17・7`。このうち阿南IC〜小松島ICの区間10`では、14年度にトンネル工の発注のほか、埋蔵文化財調査や道路設計、橋梁設計、用地買収、改良工、橋梁上下部工などが進められている。