日本工業経済新聞社(茨城)
2014/09/09
【茨城】県警察本部 運転免許センター庁舎耐震改修で11日に設計業者選定
県警察本部は、運転免許センター庁舎(茨城町長岡3783−3)の耐震改修工事を計画している。11日の指名競争入札で委託業者を決めて200日で設計をまとめ、工事発注に備える。予定価格は税込み1266万8400円。
運転免許センターは、1978年(昭和53年)にRC造3階建て延べ4262・4uで建設。2009年に耐震診断を樺建築設計事務所(水戸市笠原町)で行った結果、Y方向(梁間方向)に補強の必要は無いが、X方向(桁行方向)では損傷のおそれがあると診断されたことから、耐震改修を前提に設計をまとめる。
設計に際し、県警では構造や安全に配慮した補強方法、将来の保守点検に配慮した材料や仕上げの選定、バリアフリー、環境負荷に配慮するよう求めている。また保健医療、福祉、研修、宿泊、居住の各施設における内装材にはVOC(揮発性有機化合物)含有量の少ない材料の使用を原則としている。
そのほか補強方法については、施工時期なども考慮し、適切な工法を選定し、工事費に対して適正に設計するよう示している。
なお工事は、庁舎耐震補強工事と補強工事にかかる意匠、設備などの改修、外壁改修、外部面アルミサッシのカバー工法などによる改修、内部改修、各改修に伴う電気や機械設備の改修を実施する予定。
そのうち耐震化については、X方向に新設鉄骨ブレースやRC増設壁などを設け、耐力を増す見通し。補強部材の設置に伴いレイアウトの変更も行う。また外壁では金属製パネルなどによるカバー工法を用いる。