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建通新聞社(神奈川)
2014/09/08

【神奈川】神奈川県 伊勢原射撃場を改修 9月補正で予算化 国体開催がきっかけ 

  神奈川県は、9月8日開会の県議会定例会に、伊勢原市にある伊勢原射撃場の改修費を計上する。同射撃場は、2015年10月開催の「紀の国わかやま国体」で、クレー射撃競技場として越境開催される。今回の改修はこれに備えてのものだが、その後の全国大会開催も視野に入れている。
 9月補正予算案への計上は14年度予算として3200万円。債務負担行為(14〜15年度)として限度額1億7200万円の設定。補正予算が承認されれば、早期に設計を開始。完了後、15年10月の開催に間に合うよう工事を発注する。
 伊勢原射撃場の場所は伊勢原市上粕屋2380。「クレー射撃場」と「ライフル射撃場」を併設する総合射撃場。敷地内にはトラップ、スキート、ライフルの各射撃場の他、食堂やショップも併設している。1972年のオープン。しかし、鉛弾の土壌汚染などの問題を受け02年から休場。約33億円を投じて散弾の拡散防止壁の設置や舗装を行うなどし、13年4月に再オープンした。
 改修するクレー射撃場の現状は、トラップ射場が全3射面。1射面は国際ルール(ISSF)の規定に合ったもの。2射面は教習射撃用、3射面少し遅めのセット用。スキート射場は全2射面ある。
 改修の内容は、競技がしやすいようにエリア内の工作物を改修。トイレの更新、空調改修、クレー発射機械の更新など。また、クレーを撃った後の散弾がエリアからこぼれないよう、壁面シートの設置なども行う。
 また、クレー射撃場管理棟も、国体開催にふさわしい施設となるよう、若干の改修を行う予定。建物は2階建てで1階に受付、食堂、ショップ。2階に会議室がある。
 「紀の国わかやま国体」では、射撃場が5面あり、2種目の競技で2面ずつ取れること、設備や交通面も充実していることなどから越境開催が決定した。期間中は選手や関係者を合わせて約2000人が訪れる見込み。
 教育局は、「国体開催をきっかけに、全国規模のクレー射撃大会を順次誘致したい」としている。