広島市などの土砂災害を受け静岡県は3日、県内全ての市町を集めて土砂災害対策緊急連絡会議を開いた。警戒避難体制の点検と改善策などソフト対策を検討するとともに、県が土砂災害対策強化の方向性として土砂災害危険箇所の見直し、施設総点検時に発見された異常箇所の修復工事の着手などを示した。今後、避難勧告など市町の警戒避難体制を確認し、課題を抽出する。
会議では、内閣府がまとめた「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン案」について県が説明し、判断基準などを周知した。また、課題として@住民への正確な情報伝達A情報の住民の理解と行動−の2点を挙げ、各市町の状況を踏まえて、ソフト対策の見直しと強化を図る方針を示した。今後は、市町からの意見を吸い上げた後に、対応策を検討していく。
(2014/9/8)
建通新聞社 静岡支社