全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

太田市（清水聖義市長）は、９月定例議会に上程した一般会計補正予算案を公表した。それによると、（仮称）太田市公認プール建設事業の設計委託費に３８８０万円、薮塚本町幼稚園建て替えに伴う（仮称）薮塚本町認定こども園建設事業の設計委託費に２１５０万円、２小学校給食室改築に向けた設計委託費へ１２００万円のほか、雪害を受けた小中学校施設への補修工事費に６５９９万９０００円、民間施設を活用した地域包括センターを開設するための改修工事費５４９１万８０００円などを盛り込んだ。
太田市公認プール建設事業は、日本水泳連盟から公認を受けている50ｍコースを市内で唯一有する「とうもうサマーランド」が来夏以降に解体撤去されることに伴い、新たな公認プールを整備するもの。新田上江田町にある新田プールの拡張で対応する考えで、設計費を予定よりも前倒しして予算化した。実施計画では来年度に設計、翌２０１６年度に工事を見込んでいた。概算事業費には、６億円を試算している。
薮塚本町幼稚園園舎の建て替えは、大原町にある薮塚本町南幼稚園を統合させ、新たに認定こども園を建設する。現在の施設は老朽化が進んでおり、敷地内へ新施設を建てるため、設計を急ぐ。順調に進めば、来年度にも園舎建設工事を実施する。
給食室改築の設計は、韮川西小学校と宝泉小学校の２校が対象。市が進めている各校の給食室改築事業では従来、直営で設計を作成し、構造計算などの一部を外注していたが、本年度は所管する建築課が雪害対応などに追われているため、構造計算などを含めた設計すべてを外部へ委託する。２校とも来年度に建て替え工事を予定している。
教育施設への雪害に伴う補修工事費は、中学校７校分で５４９０万１０００円、小学校２校分で１１０９万８０００円といった内訳。２月に発生した大雪により損傷した駐輪場が多く、また、プールサイドの屋根にも被害が発生した。
これらのほか、新野町にある民間の建物と用地を入手し、改修した上で相談を受け付ける地域包括センターを開設する。工事費に加え、用地購入費８５３４万７０００円も確保した。
また、東今泉町での鳥獣害対策防護柵設置工事費１７５３万５０００円も措置。イノシシが増加している金山の東側へＬ２４１０ｍ・Ｈ１・５ｍの金網柵を設置する。出入口は、７カ所設ける。
土木費関連では、都市計画道路の見直し検討委員会に関連した道路検証調査委託費１１８８万円、道路橋梁の調査委託費１０００万円、道路改良測量委託費５００万円のほか、公園の樹木管理委託費２０００万円、狭あい道路補修工事費１３４４万円などを計上。さらに、交付先が決定している民間児童福祉施設整備補助の増額分６３２９万６０００円、浄化槽設置整備事業補助の追加分１４００万円もそれぞれ措置した。
今回の一般会計補正では、18億９２０３万円を追加し、総額は８４２億９０１５万７０００円となる見通し。