建通新聞社(神奈川)
2014/09/02
【神奈川】神奈川県県土整備局 市町の都市計画道路の見直し状況 厚木市が9月に公表予定 すでに約38`が廃止に
神奈川県県土整備局は、県下市町の都市計画道路の見直し状況を調査・公表した(8月1日時点)。23市町が見直し結果を公表済みで、厚木市が9月に公表予定。これで全市町の見直し結果の公表が完了する。見直し結果に基づく都市計画手続きが完了した路線は、8市1町の計44路線。見直し延長は約45・6`で、このうちの35路線、約38・3`の都市計画が廃止となった。現在、相模原市など8市が都市計画変更手続きの開始を準備中だ。
県下32市町(都市計画区域外の清川村を除く全市町)のうち、幹線街路がない3町(松田町、山北町、真鶴町)を除く29市町が都市計画道路の見直しに着手。このうち、3町(松田町、山北町、真鶴町)は「幹線街路なし」。5町(大磯町、中井町、大井町、箱根町、湯河原町)は「見直し対象なし」との結果。
これを除く24市町が見直し作業を実施。このうちの23市町はすでに変更、存続、廃止、追加などの分類作業を終え、その結果を公表している。唯一残っているのが厚木市。
見直し結果の公表を終えた23市町は、地域の合意形成や関係機関との調整を完了した路線から順次、都市計画の変更手続きを進めている。
都市計画変更なし(留保付き存続含む)は6市(茅ケ崎市、逗子市、秦野市、伊勢原市、綾瀬市、二宮町)。都市計画変更あり(廃止、幅員・線形の変更、追加を含む)は17市で、5市町(平塚市、小田原市、三浦市、大和市、寒川町)が全ての路線について都市計画変更手続きを完了。4市(横浜市、川崎市、横須賀市、藤沢市)が都市計画変更手続き中(一部の路線は手続き完了)。8市(相模原市、鎌倉市、海老名市、座間市、南足柄市、葉山町、開成町、愛川町)が手続きを準備中としている。
都市計画手続きが完了した8市1町の計44路線(約45・6`)の内訳は、「廃止」が35路線約38・3`、「変更」が8路線約3・8`、「追加」が2路線約5・1`。
今後、県と市町では都市計画の変更手続きが完了していない路線について、地域の合意形成や関係機関との調整が完了したものから順次、都市計画の変更手続きを進めていく。
県下都市計画道路の見直しは、2006年3月に県が「都市計画道路見直しのガイドライン」を策定して本格化した。都市計画決定延長に対する整備済み延長の比率は約65%。人口減少と少子・高齢化の進展、低成長経済の定着など、都市を取り巻く社会経済状況は大きく変化しており、必要性に変化が生じている路線や区間が少なくない。