建通新聞社
2014/08/29
【大阪】479号共同溝最終 概略検討を中央復建
大阪市建設局は、国道479号共同溝整備の最終工区となる(仮称)放出共同溝について、同区間北側で建設中の清水共同溝が2016年度末に完成することから、引き続き整備に着手していく考えだ。概略検討は中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)に委託済み。本年度中に基本条件などを固め、15年度以降に基本、実施設計を別途委託する。
国道479号共同溝は、全体の整備計画延長約14`のうち、諏訪共同溝などを含む延長約9・5`分が完成。現在、清水共同溝の延長約2`区間が建設中となっている。放出共同溝は、諏訪共同溝の発進立て坑〜清水共同溝の発進立て坑までの延長約2・5`が整備区間となる。
概略検討では、基本条件の検討・整理のほか、共同溝の断面計画と平面縦断線計画など3案を作成し、事業化に向けた検討を進める。基本条件の検討では、共同溝収容物やルート中にある主要地下埋設物、既設構造物(立て坑など)、参加企業体の要望を踏まえた分岐計画を整理。概算事業費も算出する。
シールド工法の種類や中間立て坑の配置、規模など詳細は今後の検討となる。併せて、将来計画にある(仮称)鶴見共同溝の設置可能性も検討した上で、平面図などに鶴見共同溝を追記する作業も行う。
同市では、1995年の阪神・淡路大震災でもほとんど損傷することがなかった共同溝について、防災面と交通量の多い幹線道路での整備がしやすいことから、地震防災緊急事業5カ年計画にも位置付け、国道479号や御堂筋などで整備の推進を図っている。
大阪市域の共同溝は2013年3月末現在、短期計画に基づく共同溝整備基本計画延長が24・5`(国施工分含む)。うち12・3`の整備が完了しており、事業中を除く6・5`が未整備となっている。