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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/08/27

【群馬】県中之条土木が大沢川の堰堤を改築

 県中之条土木事務所は、嬬恋村田代にある大沢川堰堤の改築を計画しており、本年度から工事に着手する。工事は堰堤下流への腹付け工と前庭保護工を予定しており、初弾工は腹付け工をメーンに一部前庭保護工に着手する考え。発注は、早ければ10月ころを予定している。工事は本年度からの2カ年を予定している。

 大沢川堰堤は、1950年に吾妻川の支川である大沢川に設置された堤長50m、堤高8mの重力式コンクリートダム。老朽化で堰堤の補修が必要なことに加え、建設年次が古いことから前庭保護工が整備されておらず、堰堤下部の洗掘によって倒壊する危険性があることから工事が計画された。総事業費は約1億5000万円を想定している。工事は、腹付け工と前庭保護工を計画しており、設計を昨年度、技研コンサル(前橋市)が作成した。
 腹付け工は、下流部へ885立方mのコンクリートを打設し、約2mの厚みを整備する。
 一方の前庭保護工では、堰堤から下流L40m程度を対象に堰堤側から第1〜第3区間に分け、それぞれで水叩きと垂直壁を設置する。
 水叩きは、第1区間にW24mで設置。下流へ行くにつれて狭めていき、垂直壁は、堰堤敷と第1垂直壁に5m程度の落差を設け、その後の垂直壁も緩やかに落差を付けていく。
 各垂直壁のコンクリート打設量は◇第1垂直壁が300立方m◇第2垂直壁が500立方m◇第3垂直壁が130立方m−。水叩きは◇第1水叩きが300立方m◇第2水叩きが100立方m◇第3水叩きが200立方m−となる。
 本年度は、腹付け工をメーンに、一部前庭保護工も併せて発注を予定しており、前庭保護工も含める場合は区間ごとの発注を想定している。発注方法については検討中だが、発注時期についてはこれから用地買収を行い、その後の発注となるため、早くても10月ころとなる見通し。
 管内では、万座川堰堤でも同様の工事が進められている。