日本工業経済新聞社(茨城)
2014/08/26
【茨城】県住宅課 桜川AP5号棟の建設10月に一般競争公告
県土木部住宅課は、桜川アパート建て替えの最終工区となる5号棟建築工事(水戸市見川)の一般競争入札を、総合評価落札方式で10月中に公告する。RC造6階建て24戸を建設する。電気設備工事、給排水設備工事、ガス設備工事も同時期に発注する。渇。須賀満夫建築設計事務所(水戸市南町)が実施設計を担当した。工事費は電気や給排水、ガス設備を含め4億円弱。
桜川アパートは、敷地面積1万6544uに全体で6棟159戸を計画。2005年度から06年度にかけて1号棟を建設したほか、07年度から08年度には2号棟、09年度から10年度で6号棟を建設。さらに11年度から12年度には4号棟が完成。
13年度は集会所の建設が発注され完成するとともに、3号棟の建設がコスモ綜合建設梶i建築)、潟Cチゲ電設(電気)、第一設備工業梶i給排水)で進められている。
今回の5号棟の建設規模は、RC造6階建て24戸の延床面積1503・3u、建築面積396・67u。そのうち2DKが両端で12戸、2LDKが真ん中で12戸。2DKは間口7m、奥行き8・3mの58u程度で、和室6畳と洋室、台所などで構成。2LDKは間口7・5m、奥行き8・3mの62u程度で、和室6床と洋室、台所などが配置される。また建築に含まれるエレベーターは1基で6人乗りの仕様。
建築工事ではコスト縮減を意識しながら部材や工程を減らして仕上げるほか、電気設備工事は屋内の照明器具や電話の配線をはじめテレビの共同アンテナ設備など、標準的な県営住宅の施工を想定。給排水も、給水、雑排水、給湯器などの標準的な設備工事となる。
工事発注も、従来の工事と同様に建築、電気設備、給排水設備、ガス設備を分離して発注する。
各工事のうち、先行して公告されるのが建築工事。総合評価落札方式を想定しており、学識経験者の意見聴取に向けた準備などを進める。
建築に続いて、電気設備、給排水設備も一般競争で公告されるが、こちらは総合評価にはならない。ガス設備は随意契約となる。工期はそれぞれ約12カ月を設定。本年度から来年度にかけて2カ年で建設される。
現在、5号棟建設の計画にかかる506号棟の解体工事に着手したところで、この工事が10月中旬をめどに行われる。
5号棟の建設は最終工区で空きスペースが少ないことから、入居者や近隣住宅、搬入車両などに気遣いながら施工していく。
また建屋完成後には、屋外附帯工事を行う。駐車場や自転車、植栽などの整備で、必要であれば外灯の整備も含まれる。駐車場は1戸1台程度。植栽は芝張りや中低木が想定されている。
なお3号棟については、ことし11月ごろに建屋が完成する見通しで、第3四半期に屋外附帯工事が一般競争入札で発注される。駐車場整備や屋外の電気、給排水、ガス設備が一式で4カ月程度の期間、行われる。