日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/25
【山梨】横内知事が不出馬表明
横内正明知事は25日、来春に実施される知事選挙に出馬せず2期目で引退することを臨時県議会および会見で表明した。横内知事は会見で「体力の限界も感ずるようになり、若い人材に県政を引き継ぐべき時が来たと判断した」と述べた。
横内知事は2007年(平成19年)2月に就任。
会見で横内知事は「行財政改革や明野産業廃棄物最終処分場問題などの長年の県政の課題に取り組んだ」と述べるとともに、富士山の世界文化遺産登録やリニア中央新幹線の進捗、中部横断自動車道南部区間および北部区間の進展、中央道の小仏トンネル付近の渋滞対策など、高速道路の整備にも重点的に取り組んだことに触れ、「これらの取り組みで将来の山梨の土台づくりができた」と述べた。
一方で、激務の知事職を続けるには「体力の限界も感ずるようになった」とし、諸課題に迅速かつ的確に対応していくには「知事には斬新な発想と行動力が求められる。若い人材に県政を引き継ぐべき時が来たと判断し、今期で引退し、次期知事選挙には出馬しない」と表明した。そして「立派な新知事が選任され、新しい発想とリーダーシップの下に、山梨の明るい未来づくりが一段と前進することを期待する」と述べ、残る5カ月の任期について引き続き全力投球していくとした。
知事を引退後の予定は未定という。
横内知事は、1942年(昭和17年)韮崎市生まれ。県立韮崎高校、東京大学法学部卒、建設省入省、建設大臣官房審議官を経て93年から2002年まで衆議院議員。07年2月から山梨県知事を務め2期目。