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　県東部農業事務所農村整備課は、農地整備事業を進める太田市の世良田地区で、９月に区画整理工事２件と滑川排水路改修工事１件を指名競争入札で執行する。区画整理工事は22・２haを２分割発注、滑川排水路改修工事はＬ１００ｍを実施する。本年度事業費は追加交付申請により、当初分から増額され合計２億４３００万円となったほか、滑川排水路に限っては都市排水が合流するため、太田市負担金（アロケート）１億３４２７万８０００円も投入される。

　ほ場が広がる世良田地区では、70haの区画整理工事と幹線排水路である滑川排水路Ｌ１・２�qの改修工事をそれぞれ計画、全体事業費は14億２７８０万円を試算し、２０１６年度の事業完了を予定している。
　設計は、プロファ設計（伊勢崎市）が担当した。
　昨年度に主要地方道大間々世良田線の西側エリア35haから着工。整地工法には、県内初となる反転均平工法が採用されている。
　本年度の区画整理工事は大間々世良田線東側のうち、同線寄り22・２haが対象となり、面積で東西にほぼ均等に分割して発注する。22・２ha内には、用水路工Ｌ３・９�q、排水路工Ｌ２・６�q、道路工（敷砂利道）Ｌ３・３�qなどが含まれている。
　また、本年度対象区域を斜めに横断する佐波新田用水路も付け替えられ、区域内にある弁天沼（５００�u）のすぐ西を南北に走る道路横に水路を整備する。弁天沼は、面積を変えずに成形工事を実施し区画内に収める。
　滑川排水路の改修工事は、現在公告中の案件（今月28日入札）のさらに上流部となり、既存水路からルート変更するための付け替え工事実施箇所。Ｌ１００ｍでＷ２・９ｍ・Ｈ１・６ｍのボックスカルバートを市道下に埋設する。Ｗ２ｍの道路敷だけでは用地が足りないため、同課が買収を行ってきたところ。
　本年度の計画では、これら３工事のほかに規模の小さな工事２件も発注する。１件目は、昨年度に区画整理工事を実施した大間々世良田線西側の水路工を補完するもので、ネットフェンス工事を９月に発注する。
　２件目は、弁天沼から下流あたりが対象となる排水路工事を10月以降に発注する。東武伊勢崎線世良田駅周辺の排水処理を農業用の排水路へ接続して処理するため、工事費には、県太田行政県税事務所に割り振られた地域公共事業費を充てる。
　世良田地区では、15年度に残る約10haの区画整理工事を行う。不成形だった農地が整理され区画も広くなり、用排水施設と農道も整備されることから、営農効率の向上が見込まれる。
　ことしに入り、太田市が世良田地区の国道３５４号（旧道）以南でも、約１００haの区画整理工事を計画中。国道３５４号と主要地方道伊勢崎深谷線、一級河川早川に囲まれた平坦な土地で、農地区画が小さく農道も整備が行き届いていないことから、市は同様に県営事業化を目指し、地元で事業説明会を開催している。