建通新聞社
2014/08/25
【大阪】恵美須西3丁目用地1・9f処分へ市場調査
大阪市は、浪速区恵美須西3丁目の未利用地約1・9fについて、売却または定期借地による貸し付けで処分する方針だ。現在、市場調査を9月1日までの期限で実施しており、結果を踏まえ、年内に売却条件を固める。早ければ年末から年明けにかけて、条件付一般競争入札で売却手続きに入る。
同用地は、教育委員会の所管地(A用地=更地、大阪市浪速区恵美須西町3ノ40ノ1他)1万3909平方bと、福祉局の所管地(B用地=建物あり、同3ノ59ノ3他)4870平方bからなり、A用地を2014年度、B用地を15〜16年度に処分する。
用途地域はともに商業地域。建ぺい率80%、容積率400%。基本的にA用地の処分を先行する予定だが、両用地を一括取得して開発する意向があれば同時期の処分も考えたいとしている。
A用地は公園予定地として昭和50年代に民間企業から買い取った工場跡地。一部敷地から指定基準を超過した汚染土壌が検出されており、形質変更に伴う土壌汚染対策は用地の取得者が行うことになる。
B用地の既存施設は鉄筋コンクリート造5階建ての2棟で、総延べ床面積約8000平方b。環境改善施設として利用してきたが09年度に用途を廃止しており、15年度中に解体撤去するため、現在、市内部で解体設計を進めている。
市場調査は、用地を取得して開発事業を行う意向のある法人か法人グループを対象に、浪速区役所が提案や意向をメールで受け付けている。
地元住民からは、災害時の収容避難施設や津波避難ビルの役割を担える商業施設、学校法人、福祉・医療施設の誘致が要望されている。
同区役所の担当者は、「JRと南海の新今宮駅のすぐ北側にあり、関空からのアクセスも便利で開発ポテンシャルは高い。集客施設が来れば、まちのさらなるにぎわいにつなげることができる」と期待する。