日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/22
【山梨】都留市大学誘致改修工 10月ごろ工事公告
都留市は、健康科学大学(運営は富士河口湖町の富士修紅学院)を県立桂高校(同日四日市場地内)の跡地に誘致する事業で、桂高校の2号館(1号館を結ぶ渡り廊下新設)と体育館、桂晟文化創造館の3施設の改修工事と外構工事の入札公告を10月中旬にも行う。現時点での発注形態は未定だが、「建築工事」と「外構工事」は分離されそう。
11月に施工業者と仮契約し、12月定例市議会での承認を経て、来年度早々からの着工を予定する。施設ごとの改修内容は2号館(RC造4階建て、延べ2763u)が、内外装工事と屋上防水工事が中心。1号と2号館を結ぶ渡り廊下(約370u規模)を新設する。大きな間取りの変更はない。
体育館(S造平屋建て、延べ1171u)は、屋根や壁などの外装工事、また桂晟文化創造館(RC造2階建て、延べ700u)は、事務所の内装工事が主になる。
外構工事では、1、2号館周辺のグラウンド内に学生向けの駐車場舗装整備を行う。規模は2450u(95m×25m)。体育館の横に芝生の緑地整備を進める考え。
施設改修等工事の設計監理委託は、綜合建築設計事務所(甲府市住吉)が担当。今月中にも仕上がりそうだ。
工事実施に伴い市は、昨年度9月補正予算で、9億5000万円の施設整備費を含めた債務負担行為(2014〜17年度)を行った。さらに看護系大学の誘致と初期投資額を昨年9月に公表し、改修工事は▽校舎2号館費5億700万円▽体育館費5900万円▽桂晟文化創造館費8500万円▽外構及び駐車場費1億5500万円−。また桂晟文化創造館購入費は6100万円とした。
一方、1号館については富士河口湖町の富士修紅学院(健康科学大学)が、既存の1号館跡地と格技場解体跡地に建設。創造館の裏には簡易な駐車場を整備する。
また県では、今後使用しない学校施設「1、3、4号館」と「音楽室棟」「格技場」「倉庫や駐輪場」などの解体工事費を本年度の9月補正予算案へ計上する。議会で承認されれば、年度内に入札を行い、桂高校の終業式後に着工する。
委託関係ではことし5月、桂高校跡地利用整備工事設計委託を新興建築設計事務所(都留市上谷)、同工事の地質調査委託を山梨ボーリング(甲府市西高橋町)へ発注している。