日本工業経済新聞社(群馬)
2014/08/22
【群馬】県渋川土木が津久田停車場前橋線のバイパス新設進める
県渋川土木事務所は、渋川市赤城町滝沢地内で新設を進めている一般県道津久田停車場前橋線の上三原田バイパス滝沢工区で本年度から本格工事に着手する。現在、滝沢工区の地質調査やその結果に基づく修正設計の指名通知を行っている段階で、これらは今月28日に開札される。この修正設計で施工延長を確定させ、年明けにも補強土壁を含めたバイパスの新設工事を発注する予定だ。
上三原田バイパスは、渋川市赤城町持柏木地内から北へ向かい、途中国道353号と交差し、赤城町滝沢地内の現道に接続させるL1480mの路線。
幅員は、9・25m(東側歩道)で計画している。北側から見立工区(L360m)、滝沢工区(L380m)、国道353号の北側に接続する蟹沢工区(L300m)、国道353号の南とつながる上三原田工区(L440m)の4工区に分けて事業を推進している。これまでに上三原田工区が完了しているほか、最北となる見立工区では昨年度の繰り越し工事が進んでいるところで、年度内の完成を見込んでいる。事業全体の設計は地測設計(前橋市)が作成した。
本年度から本格工事に着手する滝沢工区では、L380mのバイパス新設に加え、構造物として補強土壁をL80m区間で両側へ設置する。28日に開札される地質調査と修正設計では、この補強土壁区間の地質調査を行い、それに基づいて補強土壁と道路の修正設計を作成する。本年度の工事は、補強土壁を含めた道路の新設を予定しており、この設計で工事規模を確定させる。同工区は2016年度の完成を予定している。
滝沢工区の完成後に残る蟹沢工区(L300m)では途中、前黒沢が流れているため、この沢を越えるL約80m程度の橋梁の新設も計画されている。橋梁の設計は事業全体の設計の中でまとまっているものの、作成から時間が経っているため、改めて修正設計を作成する見通し。
現道の津久田停車場前橋線は、近くに渋川市立三原田小学校や赤城南中学校があり、その通学路として利用されているが、幅員が4〜5mと狭あいでカーブも多く、事故の危険性が大きいことからバイパスの新設が計画された。