建通新聞社四国
2014/08/22
【愛媛】年度内に国体プールの基本計画
愛媛県は、2017年開催のえひめ国体で水泳競技の会場となるプールを仮設施設として建設するため、14年度内に整備基本計画を策定する方針。早期の外注が求められるが、庁内でさまざまな課題を検討しており、外注時期は未定。国体会場としての仮設プール設置は国内初となる。
建設地は、松山中央公園(松山市市坪西町)のプール施設「アクアパレットまつやま」の北側駐車場で松山市有地。
アクアパレットまつやまには、屋内温水プール(50b×8コース)と屋外プール(25b×7コース)があるが、水深が1・1〜1・4bと浅く、現プールでは水球やシンクロナイズドスイミングの競技に対して水深が確保されていないため、仮設プールを設置することとなった。規模は50b×10コース(25b)、水深は2b以上で観客席も設置する。既存プールは練習用に活用される。
建設地となる駐車場は通常、既存プールや愛媛県武道館の利用者用駐車場として活用されているため、県では駐車場利用を考慮し、最短期間での建設と使用後の早期解体撤去する方針。
14年度にプール整備基本計画策定費として2075万円を予算化している。基本計画では、整備場所の排水路などの現況把握、構造など仮設施設の内容検討、基本計画図、イメージパースの作成などを策定する。
えひめ国体の開催時期は17年9月30日から10月10日となっているが、水泳競技は他競技に先駆けて期間前に実施されるもよう。
仮設プールの設置や大会運用は、01年に開催された世界水泳選手権大会(福岡市)で実績があるが、国体での使用はえひめ国体が初となる。
水泳競技種目は競泳、水球、シンクロナイズドスイミング、飛び込みが予定されているが、飛び込み競技は高知市の高知県立春野総合運動公園水泳場で実施される。