建通新聞社
2014/08/21
【大阪】住まちも実績申告型導入へ 9月に初弾公告
大阪府住宅まちづくり部は、実績申告型による条件付一般競争入札を試行的に導入する。対象は、建築一式工事のAA等級、A等級(工事金額12億円以上)。初弾案件として、府営堺宮山台4丁住宅第1期建て替えに伴う建築本体工事への適用を決めており、9月にも公告する。第2弾は、府営吹田高野台住宅第2期建て替えに伴う建築本体工事で、早ければ10月に公告する予定だ。
実績申告型は、府独自の制度として、2011年度から都市整備部案件で先行的に導入。入札参加者が申告する評価点(申告点)の合計が、参加資格に定める「評価基準点」以上となる入札参加者により価格競争を行い、落札候補者を決める。評価点は、実績評価基準に基づき入札参加者が自ら申告するもの。落札候補者に対しては、基準達成の適否を審査した上で、正式に落札決定する。
府はことし4月、事務量の負担が大きい総合評価方式(技術審査型)に代わる入札制度として実績申告型が有効と判断。技術審査型の適用を中止し、実績申告型に移行する方針を固め、都市整備部(土木案件)に続き、住宅まちづくり部(建築案件)でも試行的に導入することとなった。
土木案件については効果を見極めた上で、さらに対象範囲を拡大していくとしている。
対象案件の概要は次の通り(@概要A工期)。
▽府営堺宮山台4丁住宅建て替え第1期事業(堺市南区)@ハーフPC造14階建て延べ約8900平方b、1棟139戸A19カ月
▽府営吹田高野台住宅建て替え第2期事業第1工区(吹田市)@鉄筋コンクリート造14階建て延べ約6700平方b、1棟111戸A24カ月