日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/21
【山梨】県峡東農務 黒駒東地区で工費要望
県峡東農務事務所は、中山間地域総合整備事業で黒駒東地区(笛吹市御坂町上黒駒地内)整備工事を計画している。本年度は委託業務のみで、7月下旬に農道1号測量設計と農道4号測量設計用地調査をカワイ(笛吹市)に発注。来年度予算案に工事費を要望していく。
13年度の公共事業事前評価調書では、本年度から19年度までを整備期間とし、総事業費は約15億円。整備内容は、▽区画整理4カ所(13・4h)▽用排水路2路線(0・8q)▽農道8路線(L3・8q)▽鳥獣害防止施設4カ所(10・1q)−などを予定する。
全体計画では本年度に鳥獣害防止施設の整備を行うことになっていたが、1年先送りし、16年度から区画整理および用排水路、農道のほか残る鳥獣害防止施設整備についても工事を発注しそうだ。
国道137号や一級河川の金川沿いにある黒駒東地区は、各果樹園の形状が狭小で段差も大きいため、営農効率が悪い状態にあり、耕作放棄地も増加している。区画整理など農業生産基盤の総合的な整備により同事務所では、鳥獣害対策や農地の集積化、品目別の団地化進め、農業の効率化や安定化を図る。