日本工業経済新聞社(山梨)
2014/08/18
【山梨】(仮)甲府中央スマートICに事業着手
県は、リニア中央新幹線新駅の北東側に中央自動車道の(仮)甲府中央スマートIC(甲府市大津町)を設置する計画が国土交通省から許可され事業に着手したことを、11日に開かれた県リニア駅周辺整備検討委員会に報告した。今後は、施行区分や費用負担、用地買収などを中日本高速道路梶iNEXCO中日本)と協議して基本協定を取り交わし、早急に測量や設計に入っていく。供用開始の目標は、2020年東京オリンピック開催前の19年度中。
(仮)甲府中央スマートICは、中央道の甲府南ICから西へ約2・4q、甲府昭和ICから東へ約5・2qの位置に本線直結型として設置を計画。東京方面、長野方面とも出入口(4車線)を設け、運営形態は全車種・24時間。
また、27年度開業が予定されているリニア中央新幹線の山梨県駅の北東側に位置している。
県および甲府市では、スマートICの設置に向けて勉強会や地区協議会などを進め、本年6月27日に実施計画書を国などへ提出。7月25日に国交省が新規採択を行い、7月31日に県が連結許可を同省へ申請。8月8日に同省が連結を許可した。
同スマートICの効果について、県では@中央道や新山梨環状道路、中部横断道の結節性が向上するA高次医療施設へのアクセス性も向上B物流の時間短縮効果や定時制の確保、観光農園などへのアクセス性向上に伴う観光客の増加―を挙げているほか、リニア新駅へのアクセス性も向上するとしている。
県では今後、NEXC0中日本と施行区分や費用負担、用地買収などを協議し基本協定を締結。早急に測量や設計に入り、工事を進めていく。供用開始の時期は19年度中を目標としている。
同スマートICの整備について横内正明知事は会見で「料金所から高速道路側は中日本高速道路が、料金所から一般道路側は県が行うことになるが、一般的に測量設計や用地買収をして工事を行い、5、6年で完成するのが通常である。東京オリンピックに間に合うように完成させたい」と述べている。
また横内知事は、同スマートICの連結が許可されたことについて「国交省をはじめ関係機関に感謝申し上げます。今後は、リニア中央新幹線や新駅周辺整備事業と調整を図りながら、中日本高速道路と共に事業を進めてまいりたい」とコメントした。