日本工業経済新聞社(群馬)
2014/08/18
【群馬】文化芸術C今週にも実施設計へ 都市集客施設
高崎市都市集客施設特別委員会が18日、高崎市役所で開かれ、都市集客施設整備などの進捗状況が報告された。都市集客施設については、文化芸術センターを建設する東エリアの設計が10月末までに完了し、実施設計に移る見通し。西エリアについては、施設の概要などを盛り込んだ基本計画案を今後作成し、都市計画決定を目指す。
JR高崎駅東口付近に音楽ホールやオフィスビルなどを建設する「都市集客施設整備」の進捗について、特別委員会で市が報告した。東エリアについては佐藤総合計画(東京都墨田区)による基本設計が進み、10月末をめどに実施設計へと移る。2000席規模を見込む大ホールの舞台形状や各部屋のレイアウト、動線や音響反射板など細部を詰め、「日本を代表する高性能で多機能なホール」を目指す。
これまでの構想では、施設は5層構造で延べ床面積は約2万5000u規模を想定している。
オフィスビルなどを整備する西エリアについては、5月に準備組合による2回目の総会を開催。事業者が今持っている資産を、新施設の延べ床面積に換算する「権利変換」の考え方などを検討した。並行して、市では民有地3件の用地交渉を進めており、うち2件は買収または借り上げのめどが付いたという。
組合は今後、施設規模など具体的な計画の検討を進め基本計画案を作成。事業の都市計画決定を目指す。
市やビックカメラ、日本年金機構、日本中央バスらで構成する準備組合は、早ければ来年度早々にも正式な再開発組合を設立。最大12万uとされるビル建設などの再開発事業を本格化させる。