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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/08/11

【群馬】今月末に西毛広域幹線道路5分割指名へ

 県高崎土木事務所は、西毛広域幹線道路高崎西工区の初弾工を5分割で、8月末にも指名通知する見通しを明らかにした。用地取得、埋蔵文化財調査が進む高崎市箕郷町地内で(仮称)榛名白川橋梁下部工や本線道路改良工、広幹道下に設置するボックスカルバート工に着手する。8月末は東毛広域幹線道路の全線開通を控えており、いよいよ西毛広幹道整備が本格化を迎える。

 (仮称)榛名白川橋梁は、高崎市箕郷町白川地内の一級河川榛名白川を渡河するL66m、全幅W15・8mの鋼2径間連続非合成I桁橋(少主桁)。今回は右岸側のA2橋台とP1橋脚建設をそれぞれ分割して発注する。
 A2橋台は逆T式で、基礎は場所打ち杭φ1200o、L16・0m、n10本。P1橋脚は張出式で、基礎は場所打ち杭φ1500o、L11・5m、n8本。
 残るA1橋台は逆T式、場所打ち杭基礎φ1500o、L14・0m、n8本となっているが、今回は発注しない。
 橋梁設計はエイト日本技術開発(岡山県岡山市)が作成している。
 本線道路改良工事は、高崎市箕郷町下芝地内のL約230mを発注予定。これをL約160mとL約70mとに分割して発注する。いずれも4車線区間で、幅員はW23・25mとなる。
 また、西毛広幹道の整備に伴い、広幹道下に高崎市道箕郷2−204号線を付け替え、「下芝アンダー」を建設する。「下芝アンダー」は現場打ちのボックスカルバートとなり、L24・4m、内側断面W8・5m、外側断面W9・9m規模となる。
 西毛広域幹線道路は前橋市、高崎市、安中市、富岡市を結ぶL27・8qの主要幹線道路で、「群馬がはばたくための7つの交通軸構想」の西毛軸に位置付けられている。周囲の渋滞緩和や物流の効率化、生活圏の拡大など西毛地域の産業、経済、観光の発展を担う重要な道路で、全体を10工区に分けて計画している。
 高崎西工区(高崎市箕郷町下芝〜下里見町)は安中富岡工区に次いで、2番目に長いL4730mで構成されている。起点の主要地方道高崎東吾妻線から高崎安中渋川線区間をW23・25mの4車線、高崎安中渋川線から終点の国道406号区間をW15・0mの2車線で整備する。現道の主要地方道前橋安中富岡線の町屋橋西交差点では慢性的な交通渋滞が発生しており、高崎西工区を整備することで渋滞の緩和を図るとともに、沿線地域間の連携を強化し、均衡のある発展への寄与を目指していく。
 高崎西工区には2009年度から事業着手しており、20年度までの完成を予定。全体事業費は94億円を試算しており、昨年度末での進捗率は事業費ベースで約24%となっている。
 今回発注を予定する5工事以外にも、用地取得や埋蔵文化財調査が順調に進んだ箇所があれば、本年度内の着工を視野に入れている。