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建通新聞社四国
2014/08/12

【香川】東部下水処理場の減災対策を検討

 高松市は、東部下水処理場が南海トラフを震源とする大規模地震の発生に備え、下水道終末処理場として最低限確保すべき機能を保持するための減災対策を検討する。関係する基本設計を8月下旬にも外注、同設計を基に機能保持の最良方法を2014年度末までに検討する。
 基本設計によると、減災方法として重要施設を耐震化する場合、または仮設での補強や新規施設の建設などについても広く検討する。
 震災時に終末処理場として公衆衛生を保持するためには樋門施設、揚水施設、消毒施設の3施設の機能は最低限確保する必要がある。耐震化および被災した場合の下水道機能のバックアップ対策も合わせて進める。
 設計ではあらためて既存施設の重要度を再検討。同3施設の減災対策を仮設施設で対応する場合について、施設配置、水位関係、容量計算、管路施設、電源設備、工事施工手順を検討する。
 新規施設建設の場合は、施設配置の他、施設設計(容量計算、形式・機種、主要機器の運転操作方式など)、施工方法比較検討、基本設計図も作成する。市では、市街化区域全体を東部・中部・西部の3処理区に分けて下水道を整備。
 同処理場は東部と旧中部処理区の一部を受け持つ下水処理の中核施設。処理方法は標準活性汚泥法。既存施設能力は全計画処理能力が日量12万8400立法b、計画下水量は日量最大11万8580立法b、現有処理能力は日量8万3330立方b、下水排除方式は分流方式(一部合流)。場所は屋島西町。