印旛沼農業農村整備事業推進協議会(会長・蕨和雄佐倉市長)の2014年度総会が成田市の成田エクセルホテル東急で開催され、2013年度事業報告や14年度事業計画など6議案が承認された。また、国営事業として進められている印旛沼二期農業水利事業について、印旛沼二期農業水利事業所が事業の実施状況や本年度の事業内容について説明した。
印旛沼二期地区の本年度事業費は32億4500万円で、吉高機場に着工するほか、白山甚兵衛機場の上屋建築工事などを進める。同地区の進捗率は27・9%で、本年度末までに37・7%に引き上げる。
国営印旛沼二期地区は、成田市、佐倉市、八千代市、印西市、印旛郡酒々井町及び栄町の4市2町にまたがり、受益面積は5002haに及ぶ。同地区は国営干拓土地改良事業により事業を実施したが、造成から40年以上を経過し、施設の老朽化による機能低下が生じている。また、耕作地は区画整理がなされておらず、農業生産の向上に支障をきたしている。このため基盤整備を実施し、農業生産性の向上と農業経営の安定を図ることになった。
事業は10年度に着工し、21年度までの12か年(施設機能監視期間3年を含む)で総事業費332億円を投入し、揚水機場3か所、用排水機場3か所、幹線用水路2条1・2q、支線用水路35条51・7q、幹線排水路1条1・1qを整備する計画。