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建通新聞社(神奈川)
2014/08/06

【神奈川】神奈川県 宮ケ瀬湖周辺施設 一体的指定管理者制度導入へ

 神奈川県は、来訪者が減少している清川村の宮ケ瀬湖周辺施設について、サービス向上を目指した一体的指定管理者制度の導入を2016年度から導入する方針だ。指定管理の委託先は非公募で、宮ケ瀬ダム周辺振興財団とする予定。
 宮ケ瀬湖周辺には宮ケ瀬やまなみセンターなど県の施設が集中している。周辺地域の振興のために一体的に計画・整備された経緯があるが、それぞれの施設について書く所管局がそれぞれの施設について個別に管理契約をを結んでおり、施設間の連携が難しいという課題がある。
 来訪者は05年度に約120万人を数えたが、13年度には約84万人にまで減少。周辺地域の再活性化に向けた対策を講じる必要がある。
 緊急財政対策による県民利用施設見直しの中で、宮ケ瀬ビジターセンターは一部機能を宮ケ瀬やまなみセンターに集約する方針が打ち出されているため、この方向で指定管理も検討する。
 宮ケ瀬湖周辺の県施設と概要は次の通り。
 ▽宮ケ瀬やまなみセンター=政策局所管。現委託先は宮ケ瀬ダム周辺振興財団。1998年9月設置。水源地域の活性化のための交流拠点施設
 ▽宮ケ瀬ビジターセンター=環境農政局所管。現委託先は神奈川県公園協会。86年11月設置。自然公園内の利用指導や案内を行う施設。現センターとしては15年度中に廃止。跡施設は宮ケ瀬やまなみセンター別館として政策局に移管予定
 ▽宮ケ瀬湖集団施設地区(及沢園地地区、小中沢園地地区)=環境農政局所管。現委託先は宮ケ瀬ダム周辺振興財団。ダム建設に当たり、建設省(現国土交通省)が整備。99年1月に、県に施設が引き渡され、その後、自然公園施設として管理運営している
 ▽鳥居原園地(相模原市)=前件同
 ▽宮ケ瀬湖カヌー場=教育局所管。現委託先は宮ケ瀬ダム周辺振興財団。98年開催の国体カヌー競技会場。国体終了後、99年4月から教育局が管理運営している