静岡県測量設計業協会(杉山博会長)と熊本県測量設計コンサルタンツ協会(藤本祐二会長)は、大規模で広域な災害に備えて相互応援協定を結んだ。7月31日に静岡県庁で、野知泰裕静岡県交通基盤部長と渡邊茂熊本県土木部河川港湾局長の立会の下、両協会長が協定を締結した。遠隔地測量設計業協会同士の協定は全国初。
静測協の杉山会長は「遠い場所の協会同士、地形、地質の特徴を互いに理解しながら、いざという時に少しでも助け合っていく」との姿勢を示した。熊本県の藤本会長は「九州7県で協定を結ぼうとしている中、その先駆けとして今回締結できたことは大変意義深い。活動を通じて今後、さらに交流が活発になれば」と述べた。
立会者の野知部長と渡邊局長は、有事に備えて技術者確保の点で期待を表すとともに、「日ごろから顔の見える関係をつくっていきたい」とあいさつした。
静岡県と熊本県は、県レベルで災害時相互応援協定を結んでいる。また、遠隔地で同時被災のリスクが少なく、両県共に空港を活用した効率的な支援が期待できるとして、静岡・熊本の協会と両県で協議を進めた結果、正式に協定が締結されることになった。
協定は七つの条文で構成し、大規模で広域的な災害発生時に、技術支援、支援ニーズに応えて人的・資材の応援、復旧のための調査、測量・設計などの業務を行うことなどを盛り込んだ。
(2014/8/6)
建通新聞社 静岡支社