日本工業経済新聞社(群馬)
2014/08/05
【群馬】元総社南小の校舎改築は分離発注の議会案件へ
前橋市は来年度、元総社南小学校の校舎改築、芳賀小学校と下川淵小学校の大規模改造工事に着手する。元総社南小の事業費は年度末に設計がまとまるため、それが完了したのちに明らかとなる。工事発注は建築・機械設備・電気設備の3分離が濃厚で、現在施工が進む粕川小改築と同様のスケジュールで進むこととなりそう。他方、芳賀小と下川淵小の校舎大規模改造は、来夏の6月から11月の間に実施される見通し。
元総社南小学校は、南校舎と東校舎の2棟構成だが、このうち改築するのは1958年築の南校舎(RC造3階建て、延べ床面積1632u)で、1977年築の東校舎(S造3階建て、延べ床面積1118u)は対象外。来年の6月、または9月市議会に工事契約請負議案を上程し着工。翌2016年度までの2カ年で事業を進める。
新校舎の建設は、既存校舎を残したまま着手するため、これから市と学校側とで配置に関する協議を開始する。市は「今夏に協議をスタートし、早いうちに配置計画を決めたい」と話しており、配置計画の決定後、内部レイアウトを決めていく。設計は、アーキズムあすか設計(前橋市)が担当している。
現在の南校舎には職員室、家庭科室、音楽室、コンピュータ室、図工室、図書室、理科室などの特別教室が配置されており、南校舎の2階と3階には、東校舎への渡廊下が設けられている。新校舎完成後は、渡廊下と南校舎は解体される。
他方、芳賀小学校と下川淵小学校の校舎大規模改造は、来夏前ころの入札が想定される。
両校とも耐震補強は完了しており、工事は内外装の改修、機械設備と電気設備などの改修や更新となる。内外装は、建具や塗装の改修がメーンとなる見通し。機械設備は空調、給排水、換気など一式で、電気設備は校内の配線などをリニューアルする予定。場合によっては、内部のレイアウト変更も必要に応じて実施する。
芳賀小の校舎は、1977年築のRC造3階建て、延べ床面積3594uの管理・普通教室棟と1980年築のRC造3階建て、延べ床面積2772uの特別教室棟から構成され、どちらも工事の対象となっている。設計は、高橋建築設計事務所(前橋市)が担当している。
下川淵小は、1975年築のRC造3階建て、延べ床面積1754uの普通教室棟、1982年築のRC造3階建て、延べ床面積2126uの普通教室棟、1977年築のRC造2階建て、延べ床面積1441uの管理・特別教室棟の3棟構成で、各校舎で工事を実施する。設計は、塩崎建築設計事務所(前橋市)が作成している。