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建通新聞社四国
2014/08/01

【徳島】県有施設耐震化、6.5ポイント改善

 徳島県は7月29日、2014年4月1日現在の「防災拠点等となる県有施設」の耐震化状況を明らかにした。全515棟のうち、「耐震性能有り」とした棟数は444棟で、耐震化率は86・2%となり、前年同期と比べ6・5ポイント改善した。また、耐震診断実施・予定棟数は3棟、要耐震化棟数は同時点で14棟あり、今後必要な耐震改修などを施して15年度末までの100%耐震化を目指すことにしている。
 廃止や建て替え、移管などがあり、調査対象棟数は前年度より17棟減少した。こうした中で耐震性能ありと判定された棟数は、前年度の424棟から20棟増加。また、耐震化実施中の施設は41棟だった。このため今後は30棟について、耐震状況の確認を完了させ、必要な耐震改修などの対策、さらには廃止・統合・在り方検討など、整理し対策を行っていくことにしている。
 30棟のうち、耐震診断を予定している棟は3棟。全て避難所指定施設。内訳は新野高校の鉄骨造2階建ての校舎2棟と同造平屋の校舎1棟の計3棟。今後は早期にこれら棟の耐震診断を実施し、耐震性能の確認を急ぐ。
 一方、要耐震対策の棟は14棟。指揮・情報伝達施設と避難所指定施設に集中する。内訳は指揮・情報伝達施設が徳島東警察署など3棟、避難所指定施設が阿南工業高校校舎など11棟となっており、15年度末までに全ての耐震化を図ることにしている。
 このほか将来的に13棟を改築・廃止・在り方検討などにより整理することにしている。このうち統合を前提に廃止を予定している施設が吉野川高校(土成農場)校舎など5棟、廃止を予定している施設が鳴門渦潮高校撫養キャンパス体育館など6棟、設計を予定している施設(設計中)が美馬警察署本館1棟、在り方を検討している施設が阿波吉野川警察署阿波庁舎(旧阿波警察署本館)1棟となっている。