日本工業経済新聞社(山梨)
2014/07/31
【山梨】崩落南ア線モルタル吹き付けへ
土石崩落で通行止めとなっている県営林道南アルプス線(南アルプス市芦安芦倉)について、県治山林道課は、崩壊法面の対策工法としてモルタル吹き付けを行う。現在は崩落箇所の不安定土石の除去を進めており、除去作業を8月上旬まで行い、その後、崩落斜面にモルタル吹き付け(約500u)を施工する。
また、林道上の土石の除去や壊れたガードレールの交換、路面補修などを行い、8月下旬をめどに通行止めを解除する見通し。
土石の崩落は7月8日、林道起点から約15q先の第一小ワシ隧道先(夜叉神トンネル先約5q地点)で発生。林道法面上部から幅約10m、長さ約10mが崩落し(崩落土砂量約80立方m)、林道約20m間に堆積した。県は夜叉神から広河原間を通行止めにした。
9日に現地調査を行って林道上部に不安定な土石や岩盤の亀裂を確認。15日から現地測量と不安定土石の除去を開始した。県では、工事箇所の最上部は林道からの高さが約80mで、極めて急峻な地形でもあるため、安全作業に十分配慮して工事を進めていく。