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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/07/30

【山梨】上野原市  バリアフリー策定協を開催

 上野原市は7月31日、第3回目のバリアフリー基本構想策定協議会を開く。上野原駅と四方津駅の周辺で行った、まち歩き点検の結果を報告するとともに、重点整備地区・生活関連施設・生活関連経路などの案や、事業者への検討依頼事項についても話し合う。今後、各事業者が特定事業計画(JR、国、県、民間)を作り、駅舎のみのバリアフリー化に留めず、両駅までのアクセス経路を含め2020年度までの完了を目指す。市では本年度内に「バリアフリー基本構想」を策定する予定だ。
 今年1月に開かれた2回目の同協議会では、両駅周辺地区のバリアフリーアンケート調査結果や基本的な方針を審議。
 上野原駅について委員は、駅北側の高低差が課題とし、「市民は、あの階段に長年苦しめられいる。電車を降りてもバスにもタクシーにも乗れず、取り残される。これが原因で、北口斜面の階段手すりの破壊や階段入付近の歩道に置れた自転車を斜面に投げ捨てるなどの破壊行為につながっている」と指摘した。
 また国道20号についても、歩道が狭いと言う意見や、県の主要地方道四日市場上野原線の中央道陸橋の歩道整備を要望していた。
 一方、四方津駅では「上野原駅と同じようにバリアフリー化すべきところが多々ある」とした。国道20号の歩道整備では、「歩道がない、狭いところを拡げるには土地が必要となるため時間が掛かる。優先順位をつけながら取り組んでいく」と述べた。