建通新聞社
2014/07/30
【大阪】万博公園橋梁耐震化 外周道路と園内着手へ
大阪府日本万国博覧会記念公園事務所は、万博公園内にある橋梁について、府道2号中央環状線・中国自動車道区間の耐震化が完了したことを受け、引き続き、公園外周道路と園内に架かる橋梁の補強に着手していく。担当者は、「本年度は南口連絡橋の調査と詳細設計をまとめ、次年度以降の工事発注につなげたい」としており、調査を8月、詳細設計を10月にも条件付一般競争入札で別々に公告する考えだ。
外周道路は府道茨木摂津線(府道1号線)となっており、公園の西口と自然文化園をつなぐ西・北口連絡橋など6橋が架設されている。園内橋梁では、水の広場に架けられた人造湖橋など7橋が対象となる。
万博公園の所管橋梁は全体で16橋(内訳は別表参照)。交通量が多く、同公園中央部を東西に貫いている中央環状線・中国道に架かる橋梁から優先して耐震化。これまでに万国橋、中央連絡橋、千里橋の3橋の補強を完了させた。
橋梁耐震化の現状は、7月上旬に行われた大阪府日本万国博覧会記念公園運営審議会で、他の園内施設の老朽化対策と併せて示されたもの。
府民文化部がまとめた同公園施設の老朽化対策、耐震化の状況によると、建築物では万博記念ビルの耐震化を昨年度までに完了。今後は、橋梁の耐震化を中心に、トイレのリニューアル・バリアフリー化を進めることとしている。
園内トイレは、これまでに全47棟中31棟に障がい者トイレを設置し、27棟に車いす用スロープを設置済み。順次、設置箇所を拡大していく。