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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/07/25

【群馬】歴史博物館設備工事は3分離発注

 高崎市綿貫町にある県立歴史博物館の設備改修工事について、工事を受託する県建築住宅課は、電気・空調・給排水衛生の3分離で発注する。このうち、電気と空調は2者JV編成による条件付き一般競争入札となりそうで、いずれも8月上旬の公告が見込まれる。現段階で電気は県内業者同士による2者JV編成、空調は代表者を県内外業者、構成員を県内業者とする2者JV編成で参加を受け付けることが見込まれている。給排水衛生は9月に指名競争入札で県内業者に発注することとなりそうだ。

 電気設備工事では◇電灯・コンセント設備◇幹線動力設備◇受変電・自家発・直流電源設備◇セキュリティ設備◇自動火災報知設備−などの改修を予定。リニューアルに伴う整備と老朽化した設備の更新を行うほか、監視カメラや防犯・入退室管理システムなどセキュリティ面の強化を図る。また、LED照明を採用し、展示室・視聴覚室に調光設備を設ける。
 空調設備工事では◇空気調和設備◇換気設備◇排煙設備−などの改修を想定。展示エリアごとにきめ細かで最適な温湿度管理ができるよう最新設備を導入するとともに、高効率機器を設置することで温室効果ガスの排出を抑制し、環境負荷の低減を図る。
 給排水衛生設備工事では◇給排水衛生設備◇消火設備−などの改修を見込む。多目的トイレなどの設置によってユニバーサルデザインに対応させる。
 県立歴史博物館(1979年開館、RC造2階地下1階、延べ床面積7819・79u)の改修は、2011年8月に起こった展示資料への水滴染み事故を受けて実施するもの。本年度当初予算に3億1800万円の事業費を計上したほか、2015年度を期間とする改修工事費22億6262万5000円の債務負担行為を設定。
 すでに改修建築工事は公告されており、今月25日に開札予定。9月議会に契約議案を上程する。議会の承認を受けて11月に着工し、来年10月までの1年間の工期を想定している。
 設備工事も建築工事と同様の工期となるが、電気・空調ともに議会案件にはならない。
 実施設計は日本設計(東京都新宿区)が担当している。