日本工業経済新聞社(埼玉)
2014/07/22
【埼玉】県と2大学が団地活性化で連携協定を締結
上田知事は18日、聖学院大学、ものつくり大学と『特別県営上尾シラコバト住宅の共助による活性化推進に係る連携協定』を締結し、埼玉モデル構築に意欲を見せた。
同事業は、高齢化が進む古い団地の活力を向上させるため、団地の一部を学生と子育て世代向けの部屋に改修し、若い世代が入居するというモデル事業。入居する学生や子育て世帯には自治会活動に参加してもらうことで、現在の入居者と共に支え合う共助の関係を築いていく。
上田知事は「かつてない試みで新しい実験が始まる。成功モデルをつくって、日本中に発信したい」と決意を示した。
4月から学長に就任した聖学院大学の姜尚中学長は「これが出発点。団地とともに歩める学生をつくり、社会に送り出したい」と述べた。
ものつくり大学の稲永忍学長は「木造建築の設計から施工まで行っている大学で、改修をお手伝いさせていただく。得意な分野で発揮させていただくチャンス」と話した上で、成功へ行政や県民からの支援を求めた。