日本工業経済新聞社(山梨)
2014/07/18
【山梨】富士河口湖町 循環型地域計画を策定
富士河口湖町は、「循環型社会形成推進地域計画」を策定した。計画期間は本年度から5カ年。目標の達成状況や社会経済情勢の変化をふまえ、必要な場合には同計画を見直す。
今後の生活排水処理について同町は、人口密度の高い地域で公共下水道整備を促進し、公共下水道および農業集落排水施設、コミニュティプラントが整備されていない地域では合併処理浄化槽の整備を進める考えだ。
同町の生活排水処理対象の人口は2万6306人、汚水衛生処理人口は1万9723人で汚水衛生処理率は75%。
目標年次の5年後には、公共下水道の普及とともに、合併処理浄化槽の整備を進めていけば、公共下水道が1万7542人(60・8%)、合併処理浄化槽が3624人(14・2%)、集落排水処理施設(コミプラ含む)が109人(0・4%)、汚水衛生未処理人口が4237人(16・6%)になると試算した。
具体的な施策のうち、生活排水処理では家庭から排出される汚濁負荷量の削減のため、広報活動を行う。
生活排水処理では、人口密度の高い地域を主として、し尿、生活排水、工業排水処理および雨水排除を目的に下水道整備をする、
合併処理浄化槽の推進区域では浄化槽設置の促進を図り、合併処理浄化槽設置補助や同浄化槽の維持管理体制を確立する。
また処理人口の多い単独処理浄化槽の対策として、合併処理浄化槽への転換、変則合併処理浄化槽への改造(合併処理浄化槽に高度処理層を付加)を促進させるほか、現有のし尿処理施設を改修して延命化する、汚泥などの資源化を図っていく。